● 抗菌性モノマーMDPBを配合
歯質を脱灰(セルフエッチング)
歯質への浸透
モノマー(HEMA、MDP)、抗菌性モノマーMDPB※1、精製水、光重合触媒、着色剤、その他
※1本品は抗菌性モノマーMDPBが含まれますが、2次う触抑制効果は臨床的に実証されていません。
● 表面処理フッ化ナトリウムを配合
強固な被膜の形成
フィラー(シリカ系マイクロフィラー、表面処理フッ化ナトリウム)、モノマー(Bis-GMA、MDP、HEMA、その他)、光重合触媒、その他
MDPBは代表的な抗菌剤である塩化セチルピリジニウムに類似した
抗菌部位と重合部位を併せ持ったモノマーです。
重合前に抗菌性を発現し、重合硬化後は抗菌性を発現しません。
幅広い菌に抗菌性があるといわれる塩化セチルピリジニウム(CPC)ではマイナスに帯電しているバクテリアの細胞膜に抗菌剤のプラス電荷が接触することにより、バクテリアの電荷バランスが崩れ、細胞膜が破壊されると考えられています。
配合された表面処理フッ化ナトリウムからフッ素が徐放されます。更にフッ素イオンを放出した後も、安定した構造が維持されます。
※クラレノリタケデンタル(株)測定のデータ:条件などにより数値は異なります。
「クリアフィル® メガボンド® FA」はこれまでクリアフィルシリーズのボンディング材に採用実績のある接着性モノマーMDPを採用しているため、優れた接着耐久性を有しています。
接着性モノマーMDPは歯質を脱灰しながら、同時にハイドロキシアパタイトやカルシウムと高い親和性を示すことが知られています。さらに、水分の存在下でも安定しており耐久性に優れることが報告されています※。そのため、同物質を含有する本製品により形成される接着界面は歯髄液、唾液などの水分による影響を受けにくく、優れた耐久性を発現すると考えられています。
※参考文献
Y.Yoshida, K.Nagakane, R.Fukuda, Y.Nakayama, M.Okazaki, H.Shintani, S.Inoue, Y.Tagawa, K.Suzuki, J. DE Munck, and B.Van Meerbeek, Comparative Study on Adhesive Performance of Functional Monomers, J Dent Res 83(6); 454-458, 2004
※クラレノリタケデンタル(株)測定のデータ:条件などにより数値は異なります。
※クラレノリタケデンタル(株)測定のデータ:条件などにより数値は異なります。
本製品のプライマーは『クリアフィル® ポーセレンボンドアクティベーター』との等量混和により「光重合型の歯科充塡用コンポジットレジンによる前装冠等の歯冠修復材料の補修」及び「陶材、ハイブリッドセラミックス、コンポジットレジンにより作製された歯冠修復物の表面処理」に使用できます。